●(A30) ローレライ ろーれらい 〇いまにものこれるくしきつたえ

 表題:ローレライ
 読み:ろーれらい

 収録:(A)最新同聲合唱曲集 若狭萬次郎編 共益商社 1929(S.4).7.24=初 ◎Copy=(K40)
    (B)最新唱歌教科書 伴奏附 若狭萬次郎編 交響社 1928(S.3).4.13=初 ◎Copy=(K69) ※記名なし

 記譜:(A)女声三部合唱(伴奏付き) ハ長調 6/8
    (B)二重唱(伴奏付き) ハ長調 6/8 ※注で単声も可とある

 インチピット:ソ|ソラソドシラ|ソファファ|ミミレドレ|ミ

 曲:ジルヒャー,フリードリヒ(Silcher, Friedrich)(1789-1860)[ドイツ]
 原曲:Die Lorelei
 詞:犬童球渓

 ※近藤朔風詞 なじかはしらねど……と同曲


[詞] ※(A)最新同聲合唱曲集より

1.今にものこれる奇(く)しき傳説(つたへ) 心に抱(いだ)きて訪ね來れば
  ラインの流れは遠く延(ひ)きて 入日(いりひ)に山の端赤く映(は)ゆる

2.そばだつ巌(いはほ)に夕日さして 光るは乙女の髪の装星(ほし)か
  碎ける白浪船を打ちて 心も寒けく眼(まなこ)眩む

3.忽ちうづまく深きよどみ 底(そこ)ひも知られぬ水の中か
  妙にももれくる歌の調べ 永久(とわ)にひびけや奇しきローレライ


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